まるかったから

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 それはあまりにまるかった。だから俺は思わず拾ってしまった。
「あっ!あの人、うんこを拾ったわ!」と聡子は思った。
「キタねぇ、アイツうんこを拾いやがった!」裕一は声に出して言った。
「エーン、うんこのおじさんだ、こわいよー!」ともくんは怯えた。
「あ、あの男は幻覚か、ワシは幻覚を見ておるのか!?」おじいさんは動揺した。
「カーッ!」カラス。
「危険人物だ! た、逮捕……か!?」警官は迷った。
「アイツ、俺のうんこをどうする気だ!?」犬は吠えた。力の限り。
 皆の視線が俺を土砂降りの雨のように突き刺した。
 だから言ってやったのだ。
「おや、これはなんて美味そうなお団子だろう!」
一同「アァッ!! 食べた~ッ!!」
その他
公開:24/04/03 00:08
更新:25/07/19 10:02

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