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借りていたアパートの向かい側に遊園地ができた。夜になると楽しげな光が差し込んでくる。
「眩しいね」
「そうだね」
二人は一つの皿で食事を取っていた。
「こんなに近いと行きたくなっちゃうな」
「うん。料金はいくらかな」
「まず仕事を見つけてから調べないとね」
「確かに」
その瞬間、突如としてベランダから陽気なマスコットが出現した。
「私は、あの遊園地に住む妖精です! 今宵はあなた方お二人を、遊園地のスタッフにスカウトしにきました!」
「う、嬉しいです」
「でもなぜ私たち?」
途端に、妖精の声のトーンが下がった。
「お二人は現実的な思考の持ち主だからです。私たちの仕事はお客様に夢を見せることです。夢の世界を作るためには、現実的に働かないといけないんですよ。最近の子たちは皆仕事にも夢があると思ってて困るんです……あぁ、暑い。これ蒸れるんですよ」
夢の世界の妖精は、その頭を脱い――
「眩しいね」
「そうだね」
二人は一つの皿で食事を取っていた。
「こんなに近いと行きたくなっちゃうな」
「うん。料金はいくらかな」
「まず仕事を見つけてから調べないとね」
「確かに」
その瞬間、突如としてベランダから陽気なマスコットが出現した。
「私は、あの遊園地に住む妖精です! 今宵はあなた方お二人を、遊園地のスタッフにスカウトしにきました!」
「う、嬉しいです」
「でもなぜ私たち?」
途端に、妖精の声のトーンが下がった。
「お二人は現実的な思考の持ち主だからです。私たちの仕事はお客様に夢を見せることです。夢の世界を作るためには、現実的に働かないといけないんですよ。最近の子たちは皆仕事にも夢があると思ってて困るんです……あぁ、暑い。これ蒸れるんですよ」
夢の世界の妖精は、その頭を脱い――
ファンタジー
公開:24/04/05 09:15
更新:24/04/05 09:16
更新:24/04/05 09:16
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