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ガラスの迷路は遊園地では定番で少女も父親におねだりする。
「入ってもいい?」
「かまわないよ」
でも中に入るとがっかりする、薄汚れた鏡や安っぽい透明な板。想像していた迷路とは違う。ふいに少女は帰りたくなる。
「こんなのつまらない」
出口を探すが見つからない、迷路は深く徐々に暗闇に近づく。光が吸い込まれるように真っ暗な世界をさまようと、遠くに明るい点が見えた。
「出口あった」
手を前に出して真っ暗な迷路を抜ける、明るい点は大きくなりとても大きくなり、火のような赤く熱気を感じる。
「ここはどこなの」
出口の外側は、とても明るい丸い太陽が見える。でも空は真っ暗。空は星が見えるのに太陽は明るく輝く。
「おとうさん、おとうさん」
少女はいつまでもいつまでも父親を呼ぶ。
父親は迷路から出てこない娘を心配して出口で待っていると、そこに誘蛾灯がゆらめく、そして白い蝶が焼かれていた。
「入ってもいい?」
「かまわないよ」
でも中に入るとがっかりする、薄汚れた鏡や安っぽい透明な板。想像していた迷路とは違う。ふいに少女は帰りたくなる。
「こんなのつまらない」
出口を探すが見つからない、迷路は深く徐々に暗闇に近づく。光が吸い込まれるように真っ暗な世界をさまようと、遠くに明るい点が見えた。
「出口あった」
手を前に出して真っ暗な迷路を抜ける、明るい点は大きくなりとても大きくなり、火のような赤く熱気を感じる。
「ここはどこなの」
出口の外側は、とても明るい丸い太陽が見える。でも空は真っ暗。空は星が見えるのに太陽は明るく輝く。
「おとうさん、おとうさん」
少女はいつまでもいつまでも父親を呼ぶ。
父親は迷路から出てこない娘を心配して出口で待っていると、そこに誘蛾灯がゆらめく、そして白い蝶が焼かれていた。
ホラー
公開:24/03/31 23:42
更新:24/04/01 19:33
更新:24/04/01 19:33
#プチコン5
遊園地
創作民話関係と怪談かSFなど
創作民話短編集
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