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いま彼女の私がここにいるんですけど。
なんて口に出す勇気はない。
サークル仲間から、高嶺の花子さんとか呼ばれても、ふふっと笑えるくらいの余裕が富子にはある。
だから海が富子にデレるのもしかたがないとは思うが、目の前でやられるのは気分がいいものではない。
遊園地研究サークルという名の、出会い目的サークルに入ってくる男を彼にした私も同類なのだから何も言えない。
ふてくされた顔で歩いていると、部長の出津さんが近づいてきた。
出津さんは、本当に遊園地を研究していて、月間100万pvをたたき出すブログを運営したり、雑誌へ寄稿したりもしている。
「浮かない顔だね。遊園地には遊園地でしかできない仕返しの方法があるんだよ。」
そう私の耳元で囁く。
すらりと長い手を私に伸ばして彼は言った。
「君が笑顔で楽しむこと。これ以上の復讐はないよ。さあおいで、お姫様。秘密のドアを探しにいこう。」
なんて口に出す勇気はない。
サークル仲間から、高嶺の花子さんとか呼ばれても、ふふっと笑えるくらいの余裕が富子にはある。
だから海が富子にデレるのもしかたがないとは思うが、目の前でやられるのは気分がいいものではない。
遊園地研究サークルという名の、出会い目的サークルに入ってくる男を彼にした私も同類なのだから何も言えない。
ふてくされた顔で歩いていると、部長の出津さんが近づいてきた。
出津さんは、本当に遊園地を研究していて、月間100万pvをたたき出すブログを運営したり、雑誌へ寄稿したりもしている。
「浮かない顔だね。遊園地には遊園地でしかできない仕返しの方法があるんだよ。」
そう私の耳元で囁く。
すらりと長い手を私に伸ばして彼は言った。
「君が笑顔で楽しむこと。これ以上の復讐はないよ。さあおいで、お姫様。秘密のドアを探しにいこう。」
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公開:24/04/01 21:44
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