きらめくフライパン

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暗い森の中をずっと彷徨い、何時間も歩き続けるも一向に夜は明けない。
空を見上げれば爛々と光る星々。月のない夜。手探りで先へと進む。
振り返れば民家の光。あそこに逃げ込む事が出来れば、少なくとも食事は手に入ると思う。
だけどそれは出来ない。その建物には『山猫軒』の看板が掛けられている。…かの有名な注文の多い料理店だ。
私はどうやら、賢治の世界へと迷い込んでしまったようだ。
早くここから逃げなければ。汗をぬぐい、足を前へと動かす。
硬い地面。ぬかるみに何度も足を取られては転び、それでも前へと進む。
それにしても暑い…何だこの暑さは?地面ですら焼けるような熱を持っている。
空を仰ぎ、北極星の位置を確認する。ぱちり、と北極星が瞬きをした。
そんなバカな…嘘だと言ってくれ…私は気付いてしまった…
空の星々の正体は私を見下ろす数多の猫の瞳。そして私のいるこの場所は調理の始まった巨大なフライパンの上だ…
公開:24/03/29 21:06

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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