あるある

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喉が渇けば自動販売機へ誘われる。それこそ人間の摂理。
「あ、今ビタミンCとか売ってるんだ」
自動販売機にはびっちりと緑の紙パックが並べられていた。もちろんそのどれもにビタミンCの文字が書かれている。
「黄色のイメージだったけどなぁ」
私はお金を入れて一番下の右端のボタンを押した。500円もした。高い。
ガコンという音をたて、紙パックは落ちてきた。触るとしっかり暖かい。
「好奇心で選ぶんじゃなかったかなぁ」
私は少し紙パックで暖をとってから飲むことにした。空がビタミンCが沢山摂取出来そうな色に変わっていく。
私は紙パックについていたストローを飲み口に差し込み、口につけた。
「うーん、吸えない?」
中身が凝固しているようで吸い出せなかった。そうか、融点を下回ってしまったのか。だとしたらあったか~いで売られてた事にも頷ける。
「はぁ」
変な挑戦はするべきじゃない。私は紙パックと帰路に着いた。
SF
公開:24/03/29 17:00
更新:24/04/07 16:17

リマウチ

超ショートショート書いていきます

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