0
2
このドアを開ければ幸せになれる。だが……ドアノブに手をかけたまま何分こうしているだろう。
五分かそのくらいだろうとは思うけど、私にはもっと長い時間に感じられた。
頭の中では二人の自分が言い合いをしている。
「何してるの早く開けて、幸せになれるのよ?」
『何を言ってるの! その人の事好きじゃないくせに』
その声に『分かってる』と答えた。
でも私は別の人が好きなのだ……その彼のことを好きでいても進展しないのは分かってる。だって彼には恋人がいるのだから。分かってるのにまだ踏ん切りがつかない私。
ドアの向こうにいる彼は私を愛してくれている……早くしなければ、時間を過ぎても自分の元へ来ない私を、心配して彼がこっちへ来てしまう。
私は幸せになるのだ! 幸せになりたい。
そう心の中で強く思い、ドアを開け、笑顔で私を待っていてくれているあの人の元へ向かった。
五分かそのくらいだろうとは思うけど、私にはもっと長い時間に感じられた。
頭の中では二人の自分が言い合いをしている。
「何してるの早く開けて、幸せになれるのよ?」
『何を言ってるの! その人の事好きじゃないくせに』
その声に『分かってる』と答えた。
でも私は別の人が好きなのだ……その彼のことを好きでいても進展しないのは分かってる。だって彼には恋人がいるのだから。分かってるのにまだ踏ん切りがつかない私。
ドアの向こうにいる彼は私を愛してくれている……早くしなければ、時間を過ぎても自分の元へ来ない私を、心配して彼がこっちへ来てしまう。
私は幸せになるのだ! 幸せになりたい。
そう心の中で強く思い、ドアを開け、笑顔で私を待っていてくれているあの人の元へ向かった。
恋愛
公開:24/03/31 15:40
新しい生活
新たな一歩
ショートショートSS
X(旧twitter)でフリー台本メインに活動しています。(まだ作品は少ないですが
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます