鏡よ鏡

「鏡よ鏡。この世界で一番美しいのは誰？」
『それは白雪姫でございます』

「鏡よ鏡。この世界で一番モテているのは誰？」
『それはA子でございます』

「…白雪姫。分かりましたか。貴方は美人なだけです。モテてはいません。今のままだとアナタは”残念美人”と呼ばれるかもしれません」

「鏡よ鏡。この世界で過去一番モテていたのは誰？」
『それはお后様でございます』

「白雪姫。分かりましたか。私はね、その昔世界で一番のモテた女だったのよ。その私が、貴方をプロデュースしてあげる。大丈夫。私の娘なんですもの。私のモテテクニックとアナタの美しさがあれば、世界で一番モテる女になるのも時間の問題よ」

『あの～、お取込み中のところ申し訳ありません。先程記録が更新されました。世界で一番モテているのはA子でございます』
「…白雪姫。A子を越えなさい。これは貴方だけの戦いではないわ。私も全力を尽くします」