きらめくフライパン

0
1

「今夜も失敗だ…」
魔女はため息を吐くと、手に持った大きなフライパンを子ども達の前に置いた。
すぐにフライパンの中へと手を伸ばす子ども達。中で光を放つお菓子を一つ、また一つと口の中へと放り込む。『甘い甘い』と大喜び。
魔女はそれをまんざらでもない様子で見守る。
空に浮かぶ満月をフライパンの中へと落とし込む。無謀とも言える挑戦を始めてもう数百年。
いつだって捕まえられるのは小さな星達ばかり。フライパンという疑似夜空の中に金平糖という名の星が舞い降りる。
きらめくフライパンに子ども達も目を輝かせる。
「いつかお前さんを口にしたいものだねぇ…」
見上げた満月にそう呟くと、満月は身震いして、その身の一部をフライパンの中へと落とす。
『空から小さなお月様が降ってきた!』と子ども達は大はしゃぎ。
視線を満月へと戻すと、月の兎がお団子を美味しそうに食べては跳ねる子ども達をまんざらでもない様子で見ていた。
公開:24/03/27 21:00

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容