その正体は
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憧れの南先輩にデートに誘われた。
「日曜日、遊園地に行こう」
って。嬉しくて、昨夜は眠れなかった。
10分前に行くと先輩はもう来ていた。
「ここ初めてで、ちょっと早く来ちゃった」
そうなんだ。初めての場所に誘ってくれるなんて幸せ。実は私は何回も来てる。パパが遊園地好きで、家族で何度も。
いろいろな乗り物に乗って、最後に観覧車に乗った。
「今日は楽しかった」
先輩はそう言ってくれた。それから、
「でも何だかずっと二人だけじゃないような気がしたんだけど、気のせいだよね」
と付け加えた。
先輩も感じてたんだ。
私はその正体に気づいていた。ずっとそばにいたのはパパだ。コースターに乗るといつもパパは「ひゃっほー」って叫んでいた。
私にはその声が聞こえた。
パパ、心配しすぎ。近くに来なくても大丈夫。たとえ彼氏ができても、パパのこと、絶対に忘れたりしない。
だから、空からそっと見守っていてね。
「日曜日、遊園地に行こう」
って。嬉しくて、昨夜は眠れなかった。
10分前に行くと先輩はもう来ていた。
「ここ初めてで、ちょっと早く来ちゃった」
そうなんだ。初めての場所に誘ってくれるなんて幸せ。実は私は何回も来てる。パパが遊園地好きで、家族で何度も。
いろいろな乗り物に乗って、最後に観覧車に乗った。
「今日は楽しかった」
先輩はそう言ってくれた。それから、
「でも何だかずっと二人だけじゃないような気がしたんだけど、気のせいだよね」
と付け加えた。
先輩も感じてたんだ。
私はその正体に気づいていた。ずっとそばにいたのはパパだ。コースターに乗るといつもパパは「ひゃっほー」って叫んでいた。
私にはその声が聞こえた。
パパ、心配しすぎ。近くに来なくても大丈夫。たとえ彼氏ができても、パパのこと、絶対に忘れたりしない。
だから、空からそっと見守っていてね。
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公開:24/03/27 00:48
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