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冷蔵庫から取り出したのは、ポッテリとした分厚い瓶。
中には小さな遊園地の遊具が沢山詰まっており、虹色オイルに浸かって自分の出番を待っている。
固く閉まった瓶詰の蓋を「えいっ!」と開ければ、すぐに楽し気な音楽が流れてくる。心躍らせながら、私がまず瓶の中から箸でつまんだのは観覧車。ご飯茶碗に盛ったツヤツヤ白米山のてっぺんにのせると、米粒サイズのゴンドラがクルクルと回り始める。次はメリーゴーランド。ごま粒みたいな馬達が茶碗の中を走り出す。白馬は白米に紛れてしまうので、いつも見失ってしまいがちだ。加えてジェットコースター。白米山を上下して風を切る爽快感と刺激がいいスパイスとなる。最後に虹色オイルを適量垂らせば、私の朝食【虹色米山遊園地】の完成だ。

「いただきまーす!」

早速箸に一口サイズのご飯と観覧車をのせて口に運べば、観覧車のてっぺんから見渡せる虹色米山遊園地の賑わいを味わうことができた。
その他
公開:24/03/24 09:35
更新:24/04/02 21:16
ご飯の新しいお供は 遊園地なのかもしれない

ネモフィラ(花笑みの旅人)( 気の向くまま )

読んでくれてありがとう!

寒い季節になったから、気が向いた時にふらりと立ち寄ってゆるーく投稿しています。

 

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