そろそろゆっくりしたい
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郊外の小さな遊園地は、開園からかなり年月が経っていたが、家族連れに人気で、週末や長期休みには混雑していた。さすがにどの乗り物も、かなりくたびれてはいた。
ある日の閉園後、ローラーコースターと観覧車は、こんな会話をした。
「みんなが喜んでくれるのは嬉しいけれど、私たちも高齢になり、疲れますね」
「ええ、そろそろゆっくりしたいですよね」
数日後、ブローカーの男が彼らにある話を持ち掛けた。
「老齢の遊具をこき使うなんて虐待ですよ。もっとゆっくりできる場所をご用意しましょう」
観覧車とコースターは親切な提案に感謝し、ブローカーが用意した場所へ移ることにした。
次の晩、彼らは新たな場所へ移動した。
彼らが着いた場所は、鉄の回収解体をする業者だった。
悪徳ブローカーに騙されたのだ。彼らは解体されスクラップされた。
その後、彼らは鉄板に再生され、新幹線のレールになった。
前世の記憶は、ない。
ある日の閉園後、ローラーコースターと観覧車は、こんな会話をした。
「みんなが喜んでくれるのは嬉しいけれど、私たちも高齢になり、疲れますね」
「ええ、そろそろゆっくりしたいですよね」
数日後、ブローカーの男が彼らにある話を持ち掛けた。
「老齢の遊具をこき使うなんて虐待ですよ。もっとゆっくりできる場所をご用意しましょう」
観覧車とコースターは親切な提案に感謝し、ブローカーが用意した場所へ移ることにした。
次の晩、彼らは新たな場所へ移動した。
彼らが着いた場所は、鉄の回収解体をする業者だった。
悪徳ブローカーに騙されたのだ。彼らは解体されスクラップされた。
その後、彼らは鉄板に再生され、新幹線のレールになった。
前世の記憶は、ない。
その他
公開:24/03/23 23:22
更新:24/03/24 06:11
更新:24/03/24 06:11
2023年10月から参加しています。作品を読んでいただき、ありがとうございます。
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