自分の未来を教えてくれる電話ボックス
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ある男が衰退した国を憂い、国王に『自分の未来を教えてくれる電話ボックス』を献上した。
「この電話ボックスを国民にお与え下さい」と男が言った。
国王は一筋の希望にすがりつく思いで、男の提案を受け入れた。
その日から電話ボックスの前には連日長蛇の列ができた。
不思議なことに、列に並ぶ人々は暗く生気のない表情をしていたが、
電話を終えた後は晴れやかな笑顔に変わった。
国民はやる気に満ち、その後、経済成長と繁栄を取り戻した。
数年後、国王は男に感謝の意を述べた。
「おお、我が国の救世主どの。あの電話ボックスのお陰で国が栄えたぞ。しかしあれは一体・・・」
男は微笑みながら語った。
「あれは私が作ったただの『良い事しか言わない電話』にございます」
「この電話ボックスを国民にお与え下さい」と男が言った。
国王は一筋の希望にすがりつく思いで、男の提案を受け入れた。
その日から電話ボックスの前には連日長蛇の列ができた。
不思議なことに、列に並ぶ人々は暗く生気のない表情をしていたが、
電話を終えた後は晴れやかな笑顔に変わった。
国民はやる気に満ち、その後、経済成長と繁栄を取り戻した。
数年後、国王は男に感謝の意を述べた。
「おお、我が国の救世主どの。あの電話ボックスのお陰で国が栄えたぞ。しかしあれは一体・・・」
男は微笑みながら語った。
「あれは私が作ったただの『良い事しか言わない電話』にございます」
ファンタジー
公開:24/03/19 15:23
更新:24/03/19 15:32
更新:24/03/19 15:32
仕事の合間に書き始めました。
少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。
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