意外流忍者・遊園地丸見参！

風を切り裂き、まっすぐ刺さる風車。
結び付けられたるは、短い文と割引券。

【意外流忍者・遊園地丸、ここに見参！】

どうやら新しくオープンした遊園地の宣伝らしい。突然飛んできた風車への驚きでまだ心臓がバクバクしているが、面白そうなので早速遊びにいってみることにした。

到着し、園内地図を眺める。
縦横無尽水蜘蛛散歩！豪快痛快釜蛙カート！高速分身湯呑み茶碗！名前に漢字多めの楽しそうな遊具が沢山あるみたいなのだが、それらしいものは見当たらない。尋ねようにも従業員が忍者だからだろうか？ほとんど姿を見かけない。地図を片手に「困ったな…」と近くの壁に寄りかかると、途端に壁がくるりと回転。探し回っていた木の葉隠れポンポコ―スターが現れた！呆気にとられる私の元へ、すかさずクナイが飛んでくる！

「…お疲れ様でござる」

天井裏から聞こえた声。よく見ると、飛んできたクナイは美味しそうなチュロスだった。