遊園地行こうよ

そうだよ。大きな道をずっと進んでいくととても楽しい遊園地があるんだ。ほんとさ、嘘じゃないよ。入口では大勢のピエロが風船を配っていてね。それが入場券になるのさ。え？風船から手を離しちゃったらどうなるって？大丈夫だよ。まず風船を持った時点でなんだかそれが無性に恋しく思えて離したくなくなるのさ。赤ん坊を落とす母親なんていないだろ？それとおんなじさ。　
遊園地の中はね、空飛ぶピンクの回転木馬や食べられるお化け屋敷みたいな他の遊園地にはないものが沢山あるんだ。特に僕がオススメなのはコーヒーカップかな。巨人が僕達を飲もうとしてくるスリルが堪らないんだ。あまりに回さないと本当に飲まれちゃうから注意が必要だけどね。
なぁ、素晴らしい遊園地だろう。しかもお代はいらないんだ。ただ少しばかし目を貸して欲しいんだ。大丈夫。いつかは返すから。
それじゃあ早速僕と遊園地に行こうか。さぁ、早く。

早くしろ