遊園地行こう
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「一緒に遊園地行こう」
突然知らない男の人に声をかけられた。
人違いだと思ったが、その人はとびきりの笑顔で「遊園地行こう」
もう一度言う。
私が困惑しているのに「遊園地嫌い?」
と聞いてくる。
首を横に振ると「じゃ、行こう」
私の手を取り歩き出した。
遊園地に入ると、次々とアトラクションに乗り、アイスを食べ、ショーを観た。不思議と警戒心は感じない。彼のトークは面白かったしツーショット写真も沢山撮った。あんな楽しい時間は人生初めてだった。
閉園時間になった。
ゲートまで来ると「じゃあ」
手をあげ、彼は行ってしまった。
結局彼が何者かわからず、私のことを聞かれることもなかった。
彼との思い出はスマホの写真に残っているだけだった。
でも、確かに撮ったはずの写真は一枚も残っていなかった。
辛いことがあると、私は不思議で素敵なあの想い出を心のアルバムから引き出す。そうすると元気になれる。
突然知らない男の人に声をかけられた。
人違いだと思ったが、その人はとびきりの笑顔で「遊園地行こう」
もう一度言う。
私が困惑しているのに「遊園地嫌い?」
と聞いてくる。
首を横に振ると「じゃ、行こう」
私の手を取り歩き出した。
遊園地に入ると、次々とアトラクションに乗り、アイスを食べ、ショーを観た。不思議と警戒心は感じない。彼のトークは面白かったしツーショット写真も沢山撮った。あんな楽しい時間は人生初めてだった。
閉園時間になった。
ゲートまで来ると「じゃあ」
手をあげ、彼は行ってしまった。
結局彼が何者かわからず、私のことを聞かれることもなかった。
彼との思い出はスマホの写真に残っているだけだった。
でも、確かに撮ったはずの写真は一枚も残っていなかった。
辛いことがあると、私は不思議で素敵なあの想い出を心のアルバムから引き出す。そうすると元気になれる。
その他
公開:24/03/21 19:59
更新:24/03/22 20:59
更新:24/03/22 20:59
2023年10月から参加しています。作品を読んでいただき、ありがとうございます。
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