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にじり口をくぐれば、ふわりと香るい草の香り。畳の敷き詰められた広い部屋の中心には、大型ロボのRIKIYUが控え、彼を囲むように大きな湯呑みが五つある。私以外は外国からの旅行者だろうか?抑えた声で「ワーオ…」と感嘆しあっている。すり足で畳の上を進み、手触りの気に入った湯呑みへ乗り込み正座で待つ。
―ホーホケキョ♪
鶯の囀りがアトラクション開始の合図。
RIKIYUが抹茶をたて始めると、素早く心地のよいシャカシャカ…という音に合わせて湯呑みがゆっくり回り出す。コーヒーカップのようなスピード感はないけれど、次第に膨らむ抹茶の香りに浸りつつ、緩やかな回転に身を任せるこの感じがたまらなくて、ここへ来たら必ず乗るアトラクションの一つだ。周りのお客も「エクセレント…」と静かに言って夢見心地。
穏やかな数分間の後、湯呑みの回転が止まると私達は口を揃えてRIKIYUに伝えた。
「結構なお手前で…」
―ホーホケキョ♪
鶯の囀りがアトラクション開始の合図。
RIKIYUが抹茶をたて始めると、素早く心地のよいシャカシャカ…という音に合わせて湯呑みがゆっくり回り出す。コーヒーカップのようなスピード感はないけれど、次第に膨らむ抹茶の香りに浸りつつ、緩やかな回転に身を任せるこの感じがたまらなくて、ここへ来たら必ず乗るアトラクションの一つだ。周りのお客も「エクセレント…」と静かに言って夢見心地。
穏やかな数分間の後、湯呑みの回転が止まると私達は口を揃えてRIKIYUに伝えた。
「結構なお手前で…」
ファンタジー
公開:24/03/17 15:23
更新:24/04/02 21:13
更新:24/04/02 21:13
遊園地
コーヒーカップは
目が回って酔ってしまうタイプ
読んでくれてありがとう!
寒い季節になったから、気が向いた時にふらりと立ち寄ってゆるーく投稿しています。
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