きらめくフライパン

天の川のほとり。さそり座の方角にあるエビ星雲を観測していると最近面白い動きがあった。
なんとエビ星雲の付近にフライパン座流星群が近づいているのだ。
エビにフライパン。さらに彗星は英語でコメット。もしここに卵でもあれば宇宙でチャーハンを作れそうだ。
いや…よくよく考えてみると卵ならあるじゃないか。
エビ星雲は新しい星の生まれる、ゆりかごとも呼ばれている。
ゆりかごの中を覗けば、星の卵の１つや２つ、見つかるかもしれない。
きらめくフライパン座流星群。その光に照らされ、エビ星雲がより美しく見える。
普段から新しい星が生まれる度に水素ガスを電離させ、周りの水素ガスを赤く光らせるが、フライパン座流星群が近づいた事でその動きがより活発になる。
もしかしたら、フライパン座流星群は生まれたばかりの星達の顔を見に来ただけなのかもしれない。
ならば流れ星にお願いしておこう。星がいつまでも美しく煌きますように。