きらめくフライパン

宮島土産の定番と言えば「合格」と大きく書かれたしゃもじ。
そんな宮島には定番ではないが「合格」と大きく書かれたフライパンも存在する。
合格しゃもじが受験生のお守りなら、合格フライパンは就職活動者のお守り。
合格フライパンも合格しゃもじ同様、木で出来ている。
鉄だと漢字の作りから「金を失う」を連想してしまう。それでは仕事に向かない。
ステンレスだとステンから「すべる」を連想してしまう。しかもレスは反応という意味がある。スベるって言葉に過敏に反応しがちになる。
そこで「きになる人になる」との意味を込め、木で作った。社会に根を張り、大樹になれるようにと願いが込められてある。
実のところ合格フライパンは就職活動者より、お笑い芸人に愛されている。
舞台に根を張り、すべらず稼げる芸人を目指す。きらめく夢を見せる合格フライパン。
なお、合格フライパンを験担ぎに使うのなら、鉄板ギャグを用意してはいけない。