雨降る祭り

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 僕は、雨が降っているお祭り会場に捨てられた。そんな時、手を差し伸べてくれたのが海幸だ。海幸と書いてみゆきと読む。僕は、犬だから海幸とは話せない。しかし、海幸の言葉は分かる。僕を大事にしてくれる。僕を捨てた人は、大事にしてくれなかった。動物虐待というやつだ。今でも、夢にみる。辛い辛いあの生活。今は、海幸と共に海辺の小さな家に住んでいる。とても幸せだ。幸せな日常は、ある日突然終わりを迎えた。海幸と散歩している時に海幸が僕を庇って死んだのだ。海幸の為にも、僕は日々を大切に生きて行く。
その他
公開:24/03/15 17:13

Nijika


作家を目指しています。
本を普段読まない人も、ついつい読みたくなってしまう。そんな、物語を綴りたいです。

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