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「うちの子がさー今度大学に進学するからお祝いしようと思って、明日息子と夫でフレンチ行くのよー」

「あらそー楽しんできなさいなせっかくだから」


雨の降りしきる中、行くあてもない奥様方が、小一時間、ワインを飲みながら井戸端会議を繰り広げている。

別に俺の部屋じゃなくてもよくない?

と、謎の状況に不満をもつ加藤少年だったが、次の瞬間、部屋中に青い閃光と轟が走った。


「いやーー!!」

「えっえっ、どうしたの?」


後ろを振り向くと、友人の奥様が倒れていた。母さんは慌てふためいている。


「と、とりあえず救急車呼ぼうよ、ね?」


と促した瞬間、母も勢いよく床に突っ伏した。痙攣して動けない。

何が起きてるんだ…動揺が隠せない少年は、机の回りが濡れていることに今し方気づいた。

まさか雷が地面を伝ってきたのか?と思ったが、二人ともスマホを充電していた。


少年は状況を理解した。
ミステリー・推理
公開:24/03/13 14:40

かずま( 関東地域 )

2023/10/19に参戦した新参者です。忌憚のないコメントお待ちしております。

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