はじける

いつものように空き地にゴミ袋を投げ入れるとパァン！という大きな破裂音と共に積み上がったゴミがはじけた。
飛んできたゴミで怪我をした私。救急車を呼んで診てもらう。
軽い打ち身のみで骨折はしていない。この程度で済んだのは不幸中の幸いだ。
帰宅途中、空地へと立ち寄ってみると警察が現場を調べていた。
是非とも犯人を捕まえてほしい。警察の皆さん、応援していますよ。
そんな思いが伝わったのだろうか？一人の警察官が私に近付いてきて、２、３質問してきた。
話を聞き終えた警察官は私の両手に手錠をかけた。
何で？意味が分からない。私が何をしたというんだ？
「あのゴミの山、調べたら全部アンタが捨てたものだと判明した。ここ、不法投棄禁止って看板立ててているのに何で捨ててんの？アンタだけなんだよ。ここをゴミ捨て場にしているのはな」
警察官の後ろを見れば、今にもはじけんばかりに顔を赤くした土地の所有者が立っていた。