造幣局の金のなる木

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とある国を旅行した時の話だ。その国では造幣局に大量の金の生る木が植えられてあった。
しかも驚く事に、木には本当に紙幣や硬貨といったカネが成っている。
造幣局員は木に生った金を収穫すると、訪れた人々へと配っていく。この国の給料は全て日給で、造幣局から支払われる。
人々は貰った金をすぐに使う。誰も貯金しようとしない。
そもそもこの国には銀行というものがなかった。
貯蓄しないとか、私の感覚からすれば考えられない…将来に不安はないのか?
「将来後悔しない為に、今を全力で生きているのさ。金を使えないまま死ぬより、全部使ってから死にたいだろう?」
住人の答えに納得する。一理ある。
「ここでは親のすねを齧ろうとする子供もいないよ。何より、ここのお金は植物性なんだ。早くに消費しないと腐ってしまうからね」
人工物のお金でさえ腐らせている我が国を思うと、我が国も植物性のお金に変えたほうがいいのでは?と思った。
公開:24/03/09 20:34
空想旅行記 皮肉

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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