好き嫌い

嫌いなやつがいる。
何かとこっちにウザ絡みしてくるし、明らかに見下してくるし、私のいない所でこそこそこそこそ陰口を叩いてるやつ。
そんな話をしたら、「嫌いだと思ってるから嫌なところばっかり目につくんじゃない？意識して、その人の好きなところを探してみたら？」と言われたことがある。
なるほど、一理あるかもと思ってそいつの好きなところ、良いところを探してみた。



結果を言うと、ますますアイツが嫌いになった。
甲高い声。耳障りな笑い声。平気で人を貶す言葉。余計にイライラが募る。
そもそもの話、何で私が嫌いな人間を好きにならねばいかんのだという話なわけだ。
何で私が労力を費やして、アイツを好きになる必要がある？という結論に至った。



私は神様じゃない。だから、嫌いな人の一人や二人いたって問題ないだろう。
人としての一線を超えない限り、私やあいつが誰を好きで誰を嫌いかなんて、些末なことなのだ。