わらしべ小説

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ー死神が話しかけてきた。
よ、丁度いいところに会ったなあ。お前さん、「わらしべ小説」って知ってっか?

最初は薄い表紙しかないけど、人の手に渡っていくとその分の人生の厚みが加わってページ数が増えていくってやつ。

だがなあ、今はページ数が増えすぎて誰も手に取るやつがいないんだと。

そこで、だ。

お前さんは今、事故で瀕死の重傷を負っている。それも俺が見えるくらいにな。

だがお前さんの本来の命の蠟燭ははもうちっと長い。

俺もできれば命は出来るだけ長く使ってほしくてね。

どうするお前さん、この本からページをいくらか取って、この先の人生もう少し長く生きてみようとは思わんかね?

俺も仕事が減ってラッキー、この本もメタボ改善されてヘルシー、お前さんも寿命が伸びてハッピー、一石三鳥だぜ?

おっと、もうそろそろお前さんの蠟燭が切れるな、そう悠長に考えてはおれんぞ。

さあ、どうする?
ファンタジー
公開:24/08/02 10:12
更新:24/09/10 15:09
わらしべ長者 死神

ちむ( 愛媛県 )

文を書くことにハマり、最近活動を始めたひよっこ高校生です。お手柔らかにお願いします。

近況報告です!
長らく投稿をお待たせしてしまっていてすみません…ペンが(頭が)絶不調に陥っていまして中々「コレだ!」という作品が書けず…抜け出し次第投稿しますのでゆる〜くお待ちくださいませ!

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