コンビニスイーツネバーランド

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オジサンなのにネバーランドに迷い込んでしまった。だってコンビニって書いてあったし。自動ドアをくぐったら、

「いらっしゃいませ〜、ネバーランドにようこそ〜。」

って。俯いていた顔を上げると、目の前はお菓子の国。思考停止してたら妖精が飛んできて言った。

「なんか大人みたいな子どもね?」
「いや大人です。とっくに成人して今や成人病の危機です。」
「とにかく行きましょ?」
「え?どこに?!」
「ネバーランドに来たからには空を飛ぶのよ。」

噂に聞く妖精の粉をかけられ、体がふわりと宙に浮かぶ。

「おお?!」

見下ろせば見慣れたコンビニスイーツでできた島。何とも美味しそうだ。

「じゃよろしくね!」

喜んだのも束の間。首に何かをかけられる。そこには「コック店長」と書かれていた。

「おい店長!新作の発注が入ったぞ!」
「……え?」

どうやら大人のネバーランドは永遠に仕事があるようだ。
公開:24/08/01 21:59
更新:24/08/02 08:17
そんなネバーランドは嫌だ選手権 世界は誰かの仕事で出来ている

ぽんず

ぽんずとかねぎとか薬味と調味料。
(たまに作品整理をします。整理したSSはNovelDays等にあります)
http://lit.link/misonegi

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