スケルトンの骨

ダンジョンに潜り、スケルトンのみを狩り続けること約１カ月…早くも息子に適合する骨髄を持つスケルトンと遭遇した。
私はダンジョン主に許可を取ると無力化したスケルトンを持ち帰り、スケルトンの再生能力を活かし、骨髄の増産を始める。
この方法は多少危険が伴うものの、ドナーを待つより早く手に入るかもしれないとネットで書いてあった。
息子に適合する骨髄なんてそう簡単に見つからないと思っていたが、１ヶ月で息子に適合する骨髄持ちのスケルトンに出会えるなんて本当に運がいい。
それにこのスケルトンも大人しい性格で、骨髄の提供に協力的であった。
聞けば元々戦いは苦手なんだそうだ。でもモンスターに生まれてしまったが故に仕方なくその生き方を選んだと話す。
私はスケルトンに提案した。
息子の病気が治ったら、小学校の理科室で働かないか？と。
教師をやっている知人が、骸骨の人体模型と骨のある助手を探しているそうなのでね。