星と花火と僕たちの

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夏の陽は長い
昼間の暑さを引きずってなお明るい
一瞬今何時なのかわからなくなる
砂浜に波の音だけが響く
もう少し暗くならないと花火できないなー
本当だよね
翔と奈美の話す声が聞こえる
ナオ今何時なの?
武史が私の方を見ながら聞いてくる
もう7時まわってるよー
まじ?まだこんな明るいの?
みんなして恨めしそうに空を見る
1日目いっぱい楽しめてお得じゃん
なんて私は言ってみる
ポジティブだなナオは
みんなの笑い声が聞こえてくる
こんな明るくても星見えるんだね
空を見て私は呟く
ほんとだな
空を覆うグラデーションは青をより濃くしようとしていた
そこに星の瞬きが見える
空の黒さに比例して星は増え輝きを増す
星 花火みたいね
奈美の声に
あ!花火!
翔が呼応する
夜空の星に見とれていた私達は花火のことなどスッカリ忘れていた
パチパチッ 暗闇を照らす火花
夜空の星と花火の共演は特別な夏の夜の1日だった
青春
公開:24/08/03 15:26
更新:24/08/03 15:27

icchi

頭の中に浮かんでは消える意味のない想いのようなものを成仏させてあげたくて書いてます

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