「神社」「フクロウ」
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鳥居をくぐり、両側から二羽のフクロウに睨まれながら参道を進むとそこが目的の梟神社である。フクロウを神社で、神主が言うにはこの祭神は古くはエジプトのホルス神まで遡ることができるらしい。エジプトにルーツがあるのならば、ひょっとしてミイラの一つくらいあるんじゃないか、と神主に聞いたところ、明治の代まではあったのらしいが、政府に没収されたということだ。なんのミイラだったのか気になるところだが、その名残としてここら辺の地域のお祭りでは身体中に包帯らしきもの(赤白の幡だが)を巻いた男衆が神輿を担いで勇壮に練り歩く。神輿の様式も、日本風からやや外れていて石棺を思わせ、飾りの一部にもツタンカーメンの仮面らしき意匠も見られる。囃子唄もどこかしらオリエンタルな響きを節々に感じさせるところがあり、思わず口ずさんでしまう。私は、フクロウに二礼し、一拍し、また一礼すると、さわやかな気持ちで神社を後にした。
その他
公開:24/08/03 05:19
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