0
1

「漁師になったなら、お前達も船幽霊に気を付けろよ」
組合長が真剣な表情でそんな事を言ってくる。
俺達はそれを真剣に聞くフリをして、内心バカにしていた。
飲み会では組合長をオバケが怖い臆病者と罵り、悪口を肴に大いに盛り上がった。

酔いが回り始めた頃、いつの間にか俺の隣には美女がいて、酒を注いでくれていた。
周りを見ると同じように誰も彼もが美女に酒を注がれ、それを飲んでいる。誰かコンパニオンでも呼んだのか?
中には酒を片手に船をこいでいる奴もいる。美女はそいつに容赦なく酒を飲ませ続ける。酔い潰れてもお構いなしだ。
『お酌をどうぞ』
なみなみと注がれた酒が俺の口へと運ばれる。
拒否しようにも女は数人がかりで俺を押さえつけ、酒を飲ませてくる。
『お酌をどうぞ』
白い腕が伸びてきて、俺の口をこじ開け、酒を流し込む。
ああ…何で今まで気が付かなかったんだ?
組合長が言っていた船幽霊って、こいつらだ。
公開:24/08/02 21:38

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容