泡太郎

9
8

ここは泡学校、立派な泡になるため生徒が学ぶ場所。
生徒の進路調査表を教師がチェックしている。
「泡子はシャボン玉、泡代はメレンゲ、泡介はビールの泡、泡太はサイダーの泡、泡香は洗濯の泡か。泡美はバブリーダンス、あいつふざけてるな。バブル層?泡太郎か」
教師は、泡太郎を呼び出した。
「バブル層って何なんだ」
「僕は、オゾン層の代わりに地球を覆う泡になるんです」
「無理だな、前例がないだろ」
「僕が前例になります」

いかに薄く巨大な泡を作るか、泡太郎は猛特訓を開始した。しかし一人では限界がある。
やっぱり無理なのか・・・その時、
「俺もやるよ」
「私も」
少しずつ仲間が増えていく。
最終的にクラス全員で巨大な泡を作る特訓をする。

ついにバブル層が完成、地球を覆う。
地球温暖化は解消された。

晴れた日には、空を見上げてごらん。
バブル層が太陽を反射して虹色に輝いているのが見られるかも。
ファンタジー
公開:24/07/29 18:36

かのこ

最後まで読んでくださった方、感謝!

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容