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「ジュース飲みたい!」
「サイダーがいい!」
いつもならそう言われても、おいそれと甘いものは飲ませない。
溶けるような暑さの中でも子どもたちは元気だ。それに振り回された私の方がへばってしまう。
今日は特別。
そう言ってコップに炭酸を注いであげた。キンッと冷えた炭酸は澄み渡り、清々しく喉を駆け抜ける。
「……あれ?どうしたの?」
私が心地よい清涼感に浸っている中、子どもたちは炭酸の注がられたコップに顔を近づけ、じっと見つめている。
「飲まないの?」
不思議に思ってそう聞くと、二人はタタタッと私の下に駆け寄る。そして両脇から内緒話をするように耳元に顔を寄せた。
「あのね、ママ。あわあわ、お話してるの。」
「小さい声で何か話してるよ。」
泡の弾ける音のように密やかに、二人は私の耳元にこっそりと囁く。それがおかしいやらこそばゆいやら、愛おしいやら。
私はぎゅっと二人を抱きしめた。
「サイダーがいい!」
いつもならそう言われても、おいそれと甘いものは飲ませない。
溶けるような暑さの中でも子どもたちは元気だ。それに振り回された私の方がへばってしまう。
今日は特別。
そう言ってコップに炭酸を注いであげた。キンッと冷えた炭酸は澄み渡り、清々しく喉を駆け抜ける。
「……あれ?どうしたの?」
私が心地よい清涼感に浸っている中、子どもたちは炭酸の注がられたコップに顔を近づけ、じっと見つめている。
「飲まないの?」
不思議に思ってそう聞くと、二人はタタタッと私の下に駆け寄る。そして両脇から内緒話をするように耳元に顔を寄せた。
「あのね、ママ。あわあわ、お話してるの。」
「小さい声で何か話してるよ。」
泡の弾ける音のように密やかに、二人は私の耳元にこっそりと囁く。それがおかしいやらこそばゆいやら、愛おしいやら。
私はぎゅっと二人を抱きしめた。
公開:24/08/01 12:43
更新:24/08/01 12:50
更新:24/08/01 12:50
泡
クラフトビールコンテスト
ないしょばなし
ぽんずとかねぎとか薬味と調味料。
(たまに作品整理をします。整理したSSはNovelDays等にあります)
http://lit.link/misonegi
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