わたしの場合

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夏の空に一際存在感を放つ入道雲
ギラギラの太陽と青い空が相まって夏の象徴的な景色を作り出す
わたしは掌で日陰をつくりながらうらめしそうに太陽を見上げる
また焼けちゃうな
たっぷり塗った日焼け止めも朝からの練習で大量に汗をかいて落ちてるだろう
夏休みの朝練はほぼ毎日ある
午後の暑い時間帯を避けた練習ってのは
わかってるけどそれでも暑い
太陽が真上に昇って行くのと同じように空気も暖められ立っているだけで汗を掻く
なんで走ってるんだろ
何度も同じ考えが頭をよぎる
常に答えを用意して自分を納得させてきたつもりだったがそれがなんだったのか思い出せない
つぎ!りこっ!
はいっ!
号令と共に走る 
一歩また一歩とスピードがのってくる
自分の身体が次何をすべきか知っている
無心ただ無心
気づけばゴールを駆け抜けている
倒れ込み息を整えながらわたしは思う
そっか この瞬間だけがわたしが生きてる実感なんだ、と
青春
公開:24/07/31 07:00

icchi

頭の中に浮かんでは消える意味のない想いのようなものを成仏させてあげたくて書いてます

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