こんぺいとうの作り方
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「新人!お~い新人!持ち場に戻るぞ」
その声にはたと振り向くと、少し離れた場所から上司が僕に向かって手を振っていた。
「すみません」
「いや良いんだけどよ。加工作業が気になったのか?」
「ちょっと」
「一番手前のは最終段階のやつだな。ほら、もうこんぺいとうになってやがる」
上司の人差し指の先をたどると、ごつごつとした機械には似つかわしくない小さな星粒たちが、一定の間隔をあけて並んで出てきていた。
「これだけの量となると砂糖の量もすごそうですね」
「砂糖?そんなもんいらねえよ。星ってのはな、甘いんだ。必要なのは天の川に流れる星屑だけさ。色は毎年織姫様の気まぐれで決められるんだとよ。」
「へえ」
ごうんごうんという音に、僕は右手に持っていた空っぽのバケツを見つめる。さっき並々汲んだできた星屑たちは今年は何色になるんだろうか。
「さ、もう一往復行くぞ新人!」
「はい」
その声にはたと振り向くと、少し離れた場所から上司が僕に向かって手を振っていた。
「すみません」
「いや良いんだけどよ。加工作業が気になったのか?」
「ちょっと」
「一番手前のは最終段階のやつだな。ほら、もうこんぺいとうになってやがる」
上司の人差し指の先をたどると、ごつごつとした機械には似つかわしくない小さな星粒たちが、一定の間隔をあけて並んで出てきていた。
「これだけの量となると砂糖の量もすごそうですね」
「砂糖?そんなもんいらねえよ。星ってのはな、甘いんだ。必要なのは天の川に流れる星屑だけさ。色は毎年織姫様の気まぐれで決められるんだとよ。」
「へえ」
ごうんごうんという音に、僕は右手に持っていた空っぽのバケツを見つめる。さっき並々汲んだできた星屑たちは今年は何色になるんだろうか。
「さ、もう一往復行くぞ新人!」
「はい」
ファンタジー
公開:24/07/27 13:54
日本語迷子です…小説って難しい…
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