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 このひと時のために頑張ったと言っても過言ではない。
『プシュッ』
 小さな隙間から炭酸の音は漏れ、冷たい感触を肌に感じながら、陶器のタンブラーに黄金色を注いでいく。
『トクトクトクッ』
 心地よい音が聴覚に届き、親指を通じて水滴がテーブルへと垂れる。
 縁の上で膨らむ泡は美しい丸みを帯び、気泡は線香花火のように弾けていた。
 テーブルに溜まった水滴を指で適当に拭き、濡れた指同士を擦らせる。
 一気に飲み干したい。そんな気持ちに意味もなく少しの焦らしを与えてから、喉へと流し込む。
『ゴクッ…ゴクッ…』
 喉を鳴らす音だけが聞こえる。無意識に瞼を閉じ、身体中に沁み渡る感覚がした。もう他の音何て届かない。まだ底にビールが残っている。それも勢いよく飲んでしまうと、冷蔵庫から追加を取り出す。
『プシュッ』
 この爽快感がたまらなく好きだ。鼻の下に付いた泡を拭うと、今度は香りを楽しむのであった。
その他
公開:24/07/23 15:45
更新:24/07/23 16:24
ラベル小説 DD4D BREWING 香り ビール 花火 クラフトビールコンテスト②

3×4=12

ビールのお供はチョコビスケットです。
好きな食べ物は炭火で焼いたカルビ。
​​​最近になって、ポップコーンの美味しさに気づきました。

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