泡の女神

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私は、泡の神様。
私がいなければこの世には泡が存在しないの。
たとえばビール。最初はただの苦いお酒。
だけど、私が泡を加えたおかげで、人気のお酒になったのよ。
シャボン玉を人間に教えたのも私。子供も大人も大好きよね。
人間のためだけじゃない、モリアオガエルの泡の巣だって私が考えたの。

自分では、立派な仕事だと思っている。
でも、他の神様からは、ずいぶんと格下に思われているわ。

ああ、あの事を言えたら・・・
ここだけの秘密、聞いてもらってもいい?

昔、人魚姫が泡となって消えたことがあったでしょ。
あれはね、私が作りだした泡なのよ。
人魚姫に相談された私が、海の魔女の目をごまかすために考えたの。
もちろん、人魚姫は王子様と幸せに暮らしたわ。
でも、ばれちゃうと、その子孫たちが海の魔女に仕返しされちゃうから。
今でも、誰にも言えないの。

ここだけの秘密よ。
約束を破ったら、あなたを・・・
ファンタジー
公開:24/07/23 12:02
更新:24/07/23 16:29

かのこ

最後まで読んでくださった方、感謝!

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