跳び箱と勇気

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放課後、跳び箱の練習のため体育館に向かった。
前の学校では、八段に何度挑戦しても跳ぶことができなかった。
先生がつきっきりで指導してくれたり、みんなが声援を送ってくれたり
楽しかったなあ。

この学校に転校してきて、まだ親しい友人なんていない。
跳ぶことができたら、勇気を出してクラスメイトに話しかけるんだ。

小走りにかけていき跳び箱に手をつく。
踏切り台を蹴った。
その途端、僕の体が体育館の天井近くまで跳び上がる。

忘れていた。
僕は月の小学校に転校したのだった。

体育館の窓から地球が見えた。
地球のみんなは元気にしてるかなあ。
なんだか悲しくなった。
瞳から落ちた涙が顔から離れ、小さな液体となって離れていく。

眼下を見るといつの間にか、同級生が数人立っていた。
こちらを見て手を振っている。

よし、ここから降りたら話しかけよう。
青春
公開:24/07/24 15:53
更新:24/07/24 15:55

かのこ

最後まで読んでくださった方、感謝!

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