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作家にとって原稿用紙は相棒であり、故によく喧嘩し合う仲でもある。俺とこいつも例外ではなく、ちょうど今も、机の上に広がった原稿用紙とにらめっこをしている。この喧嘩の原因といえば(皆さんも原稿用紙と喧嘩をする理由は同じだと思うが)今度出す予定の新作が煮詰まっているのである。アイデアが何も浮かばず、締め切りだけが淡々と近づいてくるこの焦りと恐ろしさは、作家であるなら誰もが分かって頂けるだろう。原稿用紙は言う。「だから!お前はもっと力をつけろと言ってるだろ!」「そんなの今言っても仕方ないだろ!」俺が反発し、場は膠着状態に陥る。
いよいよ新作だけでなく俺達の絆まで落としそうになった時、開けていた窓から風が入り、原稿用紙が宙に舞った。「…それだ!」閃いた俺は原稿用紙を掴み、一気に浮かんだ物語を書き上げた。
数ヶ月後、無事出版を迎え大ヒットを記録したその本の題名には「空を飛んだ相棒」と書いてあった。
いよいよ新作だけでなく俺達の絆まで落としそうになった時、開けていた窓から風が入り、原稿用紙が宙に舞った。「…それだ!」閃いた俺は原稿用紙を掴み、一気に浮かんだ物語を書き上げた。
数ヶ月後、無事出版を迎え大ヒットを記録したその本の題名には「空を飛んだ相棒」と書いてあった。
ファンタジー
公開:24/07/21 17:50
原稿用紙
作家の悩み
文を書くことにハマり、最近活動を始めたひよっこ高校生です。お手柔らかにお願いします。
近況報告です!
長らく投稿をお待たせしてしまっていてすみません…ペンが(頭が)絶不調に陥っていまして中々「コレだ!」という作品が書けず…抜け出し次第投稿しますのでゆる〜くお待ちくださいませ!
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