泡 hour 慌
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「お客様、こちらの新商品試してみませんか?」
店員のお姉さんがそう言った。
「それは?」
「魔法の石鹸です。泡立て方ひとつで普段のバスタイムを彩りますよ。こちらを手にとってリズミカルに泡立ててみてください」
言われた通り石鹸を泡立ててみる。すると、ノリの良い音楽を聞いているような、楽しい気分になって来た。
「良いですね ! これがいわゆるミュージックアワーです」
確かにお風呂に入りながらこんな気分になれるなら疲れも吹っ飛ぶだろう。
「私、音楽はロックが好きなんですよね」そう言いながらビートを刻むように激しく泡立てる。
「あっ、お客様ーー!」
お姉さんが慌てて止めようとするが遅かった。さっきまでの楽しかった気分とは一転。ぎゅうぎゅうに押し潰されているような、ドッと疲れが押し寄せる。
「こちらあまり激しく泡立ててしまうと通勤時のような、いわゆるラッシュアワーの気分になってしまいますので……」
店員のお姉さんがそう言った。
「それは?」
「魔法の石鹸です。泡立て方ひとつで普段のバスタイムを彩りますよ。こちらを手にとってリズミカルに泡立ててみてください」
言われた通り石鹸を泡立ててみる。すると、ノリの良い音楽を聞いているような、楽しい気分になって来た。
「良いですね ! これがいわゆるミュージックアワーです」
確かにお風呂に入りながらこんな気分になれるなら疲れも吹っ飛ぶだろう。
「私、音楽はロックが好きなんですよね」そう言いながらビートを刻むように激しく泡立てる。
「あっ、お客様ーー!」
お姉さんが慌てて止めようとするが遅かった。さっきまでの楽しかった気分とは一転。ぎゅうぎゅうに押し潰されているような、ドッと疲れが押し寄せる。
「こちらあまり激しく泡立ててしまうと通勤時のような、いわゆるラッシュアワーの気分になってしまいますので……」
ファンタジー
公開:24/07/18 08:23
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