御質後羽生くん

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ある日、転校生がやってきた。
『こんにちは。御質後羽生(ごしちごはいく)といいます』
羽生くんは、教室によく通る声でみんなにあいさつをした。
そして彼は、ぼくのとなりの席に座った。
「よろしく、羽生くん」
『よろしくね。君と友達なりたいな』
ぼくが声をかけると、彼は笑顔でそういった
「もちろんだよ。休み時間になったら、さっそく遊ぼう。羽生くんは、どんな遊びが好きなの?」
『おにごっご、ドッジボール、かくれんぼ』
ぼくが違和感を覚えたのは、そのときだった。
「羽生くん、さっきからしゃべり方が、なんだかリズムに乗ってるみたいだね」
『実は僕、五七五でしか話せない』
「えっ、そうなんだ……。大変だね。でも、次の時間は英語だよ、どうするの?」
その時、英語の先生が教室に入ってきた。
「Good morning !」
『Hi! teacher. Let's enjoy English!』
その他
公開:24/07/15 08:22

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