花火

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朝から降っていた雨も夕方前にはあがり予定通りに花火大会は開催された
リコに誘われなければ今年も行くつもりなかった
花火大会は海の方でやるので家からは少し遠い
やっぱ自転車かな
家の周りは坂道ばかりなので帰りの自転車は大変だけど

夏の暑さと動きやすさを優先して軽装で少し早く家を出る
自転車を置く場所を確保するために

かあさん自転車借りてくね!

母の自転車はアシストつきなので帰りが少し楽になる
家を出て少し行くと幼なじみのリコの家の前を通る
そこを曲がるとリコがいた
どうやら歩いて海まで行くみたいだ
おーす リコ乗ってく?
おす いいよ歩く 走るかも?
汗だくなるぞ?
少しめかしたりこは考えて言った
乗ってくか!
2人を乗せた自転車は下り坂を軽快に走る
海へと続く川沿いの直線を自転車で駆ける
生温い風が2人を包む
まだ空はほんのりと明るかった

※自転車の二人乗りは演出です
青春
公開:24/07/11 18:20
更新:24/07/13 18:46

icchi

頭の中に浮かんでは消える意味のない想いのようなものを成仏させてあげたくてただただ書いてます

青春の呪いが多分にかかってると思われます

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