箱庭、夜の散歩 2

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濡れた瞳のもみじは踊っていた。
僕は泣いた。
きれいできれいで怖かった。

朝が来る前に、こうしてもみじとの夜の散歩を終わらせられない日がいつか来てしまうのが恐ろしい。

空は紺色で月は白くて、もみじは踊っていて、空気がただ冷たい。

このまま夜の散歩に閉じ込められたいな。
恐ろしいから、愛おしいから、ぜんぶ壊れたらいいのに。
ファンタジー
公開:24/07/11 06:57

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