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毎年一度の七夕の日がやってきた。織姫は首を長くしてこの日を待っていた。天の川を渡って会えるのは一日だけ。大切な時間を過ごしたいと、はやる想いを懸命に抑えて、彦星が会いに来てくれるのを待っていた。
しかし、織姫に届いたのは、残酷な知らせだった。何と彦星は何者かに突然誘拐され、織姫に会うことが叶わなくなったというのだ。織姫は悲しさの余り、生きていく力を無くし、天の川に身を投げてしまった。
「彦星様のいない星の世界なんて生きていても仕方ない」
そう言って織姫は自らの命を絶ってしまったのだ。そして時が過ぎ、その真相が明らかになった。しかし織姫は既にいない。
あまりにも執着心の強い織姫の愛情に耐えられなくなった彦星は、自ら姿を隠しただけだった。そうすれば織姫は自分のことを忘れてくれると思ってしまったのだ。彦星は後悔した。だがそれ以上に解放された清々しい気持ちが彦星を包み込んでいた。
しかし、織姫に届いたのは、残酷な知らせだった。何と彦星は何者かに突然誘拐され、織姫に会うことが叶わなくなったというのだ。織姫は悲しさの余り、生きていく力を無くし、天の川に身を投げてしまった。
「彦星様のいない星の世界なんて生きていても仕方ない」
そう言って織姫は自らの命を絶ってしまったのだ。そして時が過ぎ、その真相が明らかになった。しかし織姫は既にいない。
あまりにも執着心の強い織姫の愛情に耐えられなくなった彦星は、自ら姿を隠しただけだった。そうすれば織姫は自分のことを忘れてくれると思ってしまったのだ。彦星は後悔した。だがそれ以上に解放された清々しい気持ちが彦星を包み込んでいた。
ファンタジー
公開:24/07/08 22:23
IT業界を卒業し、小説執筆中です。
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