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「そういえば話があるって言ってたけどなに?」
『あぁそうそう』
彼はPCに向けていた視線を上げこちらを見た。
『昨日7/2の正午でちょうど一年の半分が過ぎたんだ。それで改めて年始に立てた目標を見直していてね』
「真面目なあなたらしいね」
私はそれが何なのか自分からは聞かなかった。だってどうせジム通いを増やすとか上腕に筋肉をもっとつけるとかプロテインをより効果的に摂るとかそういう系の話だろうし、私には全く興味のないことだった。
『それでね…』
彼は徐に椅子から立ち上がると両腕を振り軽くストレッチしてから私の肩と両ひざの後ろに手を添えひょいっと抱き上げた。
「ちょっと待って。お姫様抱っこなんてできるようになったの?」
私は嬉しさで紅潮していく顔を見られないようそっぽを向いてそう言った。
『すみれをさっと抱き上げられるようになって良かった。結婚してください。これからは自信を持って君を守るから』
公開:24/07/03 20:14
#SSGすみれ祭り #すみれさんおめでとう

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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