湯たんぽ

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私は、君の湯たんぽでありたい。だって君は、いつもとっても泣きそうな顔をして、とっても冷たくなった心を晒して布団に落ちてくるから。湯たんぽである私なら、君の凍ってしまった心を、気を張りすぎて硬くなった体を、少しずつ、少しずつ暖めてあげられるから。
君が望むなら、私はこの丸くて少し凹凸のある体を、ふわふわで手触りのいいねこやくまのシルエットに変えて見せよう。もしくは、君が好きだと言っていた香りを纏わせて、君の傍に静かに佇んでいよう。
だから、どうか。君は独りぼっちなんかじゃないから。私がそばにいるから。何度でも君の心を癒すから。どうか、せめて君が、少しでも穏やかな気持ちで朝を迎えることができますように。花のように笑う君の笑顔が、また戻って来ますように。
私は君の、湯たんぽでありたい。
その他
公開:24/07/04 23:30
更新:24/07/04 23:31
湯たんぽ

ちむ( 愛媛県 )

文を書くことにハマり、最近活動を始めたひよっこ高校生です。お手柔らかにお願いします。

近況報告です!
長らく投稿をお待たせしてしまっていてすみません…ペンが(頭が)絶不調に陥っていまして中々「コレだ!」という作品が書けず…抜け出し次第投稿しますのでゆる〜くお待ちくださいませ!

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