メデューサの瞳

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「…貴方に適合する眼球が見つかりました」
事故で視力を失った僕にそれは喜ばしい朗報だった。が、医者は嬉しそうではない。
「その眼球の提供者ですが…メデューサです」
メデューサって、ギリシャ神話に出てくるあの?
「そのメデューサです。眼球を移植すれば視力は取り戻せますが、怪物の仲間入りです…それでも手術を受けますか?」
はい。と、僕は答えた。

手術が成功した僕は眼球を提供してくれたメデューサにお礼を言いに訪れた。
「なぁに、大した事じゃないよ。私の目の代わりは、この子達がいるからね」
頭の蛇を指さすメデューサ。どうやら蛇の目から僕が見えているようだ。
「しかし君もモノ好きだねぇ。その目のせいで君は世界中から嫌われるだろう。それじゃ恋も出来ないよ」
別に構わない。今、僕の瞳には唯一僕を嫌わない素敵な女性が映っているのだから。
ん?どうしたんだろう?僕の言葉にメデューサさんが固まってしまった。
公開:24/06/30 21:14

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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