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沈みゆくビー玉を歓迎するように、ラムネ瓶の底から無数の白い泡が沸き起こり、その勢いに翻弄されて目覚めたビー玉が紅葉色の風車となって廻り出す。春夏秋冬の風を凝縮して作れらたこのビー玉は、ラムネの中に落ちると風車へ変化して、四季折々の風を起こして瓶の中を廻る。どの季節から始まるのかは毎回ランダムだ。
今回は秋から。儚げな秋風に翻る泡紅葉と涼やかな虫の歌声がラムネ瓶を秋色に染める。
すぐに冬がやってきた。純白に変化した風車からは冷たい風。白い泡雪が瓶の中をふわり舞い、まるでスノードームのよう。
春。ゆっくりと薄桃に染まる風車。柔らかな風からは花の香り。泡桜の降る瓶の底もすっかり桜色に。
最後は夏。ラピスラズリを思わせる風車からは、夏の夜風。夜色に染まったラムネ瓶の中を蛍の泡が明滅しながら揺蕩う。
川のせせらぎに耳を澄ませつつラムネ瓶を星空へかざすと、仲間が増えたと喜んだのか蛍の泡が踊り始めた。
今回は秋から。儚げな秋風に翻る泡紅葉と涼やかな虫の歌声がラムネ瓶を秋色に染める。
すぐに冬がやってきた。純白に変化した風車からは冷たい風。白い泡雪が瓶の中をふわり舞い、まるでスノードームのよう。
春。ゆっくりと薄桃に染まる風車。柔らかな風からは花の香り。泡桜の降る瓶の底もすっかり桜色に。
最後は夏。ラピスラズリを思わせる風車からは、夏の夜風。夜色に染まったラムネ瓶の中を蛍の泡が明滅しながら揺蕩う。
川のせせらぎに耳を澄ませつつラムネ瓶を星空へかざすと、仲間が増えたと喜んだのか蛍の泡が踊り始めた。
ファンタジー
公開:24/06/30 20:00
SSGお菓子パーティー
最後はラムネにしてみました
ごちそうさまでした!
お立ち寄りいただきありがとうございます。
元:ネモフィラは咲うです。大原さやかさんのラジオ「月の音色」では、ペンネーム:花笑みの旅人として投稿しております。
物語を読んでくださったうちのどなたか一人にでも笑顔になってもらえたらいいなぁと思いながら書いていたりしますので、気軽に寄り道していってくださいな。
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