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面接と面接の合間、公園のベンチで項垂れていると真夏に似合わぬ木枯らしが吹き始め、顔をあげたら三度笠に群青マントの風変わりな人が現れた。旅人風なその人は咥えていた棒キャンディを口から出して
「浮かねぇ顔してんなぁ…どうしたんだぃ?」
と話しかけてきた。先程の面接がボロボロだったのと気のよさそうな笑顔に心が緩み、就活の苦労をつい零す。
「そんならオイラと相棒みたいに、飴の向くまま気の向くまま、旅してみるかぃ?」
一通り私が話し終えると、旅人はそう言って棒キャンディを振って見せた。相棒ってその飴が…?怪訝な顔をすると、棒キャンディが最中の皮の三度笠と飴の包み紙のマントに早着替えして
「舐めてもらっちゃあ困るぜ!孤高を愛する風来棒キャンディたぁ、オイラのことさ!」
と喋った。
「何が起こるかわからねぇのが、人生ってもんよ」
驚く私へ笑いながら告げると、風来坊達は去っていった。
「浮かねぇ顔してんなぁ…どうしたんだぃ?」
と話しかけてきた。先程の面接がボロボロだったのと気のよさそうな笑顔に心が緩み、就活の苦労をつい零す。
「そんならオイラと相棒みたいに、飴の向くまま気の向くまま、旅してみるかぃ?」
一通り私が話し終えると、旅人はそう言って棒キャンディを振って見せた。相棒ってその飴が…?怪訝な顔をすると、棒キャンディが最中の皮の三度笠と飴の包み紙のマントに早着替えして
「舐めてもらっちゃあ困るぜ!孤高を愛する風来棒キャンディたぁ、オイラのことさ!」
と喋った。
「何が起こるかわからねぇのが、人生ってもんよ」
驚く私へ笑いながら告げると、風来坊達は去っていった。
ファンタジー
公開:24/06/30 15:00
更新:24/07/01 21:53
更新:24/07/01 21:53
SSGお菓子パーティー
おやつに現る風来棒キャンディー
読んでくれてありがとう!
寒い季節になったから、気が向いた時にふらりと立ち寄ってゆるーく投稿しています。
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