10
11
高校一年の娘が最近、怖い夢を見ると言う。
私は心配になり獏の札を神社に買いに行った。
それは悪夢を食べる獏の絵が描かれた白い厚紙の札で、枕の下に敷いて寝ると悪夢を獏が食べてくれる。
私は娘が怖がると思い、内緒で札を娘の枕の中に忍ばせた。
暫くして夢の事を聞くと、娘は大丈夫と答えた。
翌朝、枕カバーを洗濯しようと娘の枕からカバーを外すと、ドサッと札が床に落ちた。
床に落ちた札を見て背筋が凍る。
落ちた札は真っ黒に変色していた。
恐る恐る手に取ると少し膨らんでいて重い。
私は獏が食べた娘の怖い夢がとても気になり、思い切って札をハサミで半分に切る。
すると、切られた札から黒煙が立ち昇り娘に対する罵詈雑言の嵐が吹き荒れた。
夕方、学校から帰って来た娘に私は声をかける。
「いつでも味方だからね」
娘は潤んだ瞳で私を見つめていた。
その後、転校して怖い夢は見なくなった。
私は心配になり獏の札を神社に買いに行った。
それは悪夢を食べる獏の絵が描かれた白い厚紙の札で、枕の下に敷いて寝ると悪夢を獏が食べてくれる。
私は娘が怖がると思い、内緒で札を娘の枕の中に忍ばせた。
暫くして夢の事を聞くと、娘は大丈夫と答えた。
翌朝、枕カバーを洗濯しようと娘の枕からカバーを外すと、ドサッと札が床に落ちた。
床に落ちた札を見て背筋が凍る。
落ちた札は真っ黒に変色していた。
恐る恐る手に取ると少し膨らんでいて重い。
私は獏が食べた娘の怖い夢がとても気になり、思い切って札をハサミで半分に切る。
すると、切られた札から黒煙が立ち昇り娘に対する罵詈雑言の嵐が吹き荒れた。
夕方、学校から帰って来た娘に私は声をかける。
「いつでも味方だからね」
娘は潤んだ瞳で私を見つめていた。
その後、転校して怖い夢は見なくなった。
ホラー
公開:24/06/29 00:25
更新:24/06/29 11:29
更新:24/06/29 11:29
ログインするとコメントを投稿できます