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今日は定時で帰るとメールしていたら、後輩が話しかけてきた。
「先輩、新しい家、どうですか?」
「快適だよ」
「確か中古で買ったんですよね。不具合はありません?」
「今のところないかな。なんだよ、やっと家を買うことにしたのか?」
「ええ、実は検討し始めたところなんです。いい物件を選ぶコツがあったら教えてください」
「じゃあこれから家に来るか?」
「いいんですか?」
「一応連絡するから、ちょっと待ってくれ」
ロビーに移動してから電話すると、一コールで家が応じた。
「なぁに? あと三分で着くわよ」
「後輩がハニーを見たいって言ってるんだけど」
「もちろん、いいわよ」
通話を切った途端に、後輩がニヤニヤしながら言った。
「家のこと、『ハニー』って呼んでるんですね」
「なんだよ。悪いか?」
「うふふふふ」
聞き慣れたドスンドスンという足音が外から響いてくる。俺たちは悠々と社屋を出て、家に迎えられた。
「先輩、新しい家、どうですか?」
「快適だよ」
「確か中古で買ったんですよね。不具合はありません?」
「今のところないかな。なんだよ、やっと家を買うことにしたのか?」
「ええ、実は検討し始めたところなんです。いい物件を選ぶコツがあったら教えてください」
「じゃあこれから家に来るか?」
「いいんですか?」
「一応連絡するから、ちょっと待ってくれ」
ロビーに移動してから電話すると、一コールで家が応じた。
「なぁに? あと三分で着くわよ」
「後輩がハニーを見たいって言ってるんだけど」
「もちろん、いいわよ」
通話を切った途端に、後輩がニヤニヤしながら言った。
「家のこと、『ハニー』って呼んでるんですね」
「なんだよ。悪いか?」
「うふふふふ」
聞き慣れたドスンドスンという足音が外から響いてくる。俺たちは悠々と社屋を出て、家に迎えられた。
その他
公開:24/06/26 09:14
☆やコメントありがとうございます✨
以前のアカウントにログインできなくなってしまい、つくりなおしました。
清流の国ぎふショートショート文芸賞 入選
ときどき短編〜長編も書いています(別名義もあります)
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